静岡県伊豆の国市にある「韮山反射炉」は、2015年にユネスコ世界遺産委員会において「明治日本の産業革命遺産」の構成遺産として世界遺産に登録されました。
韮山反射炉は幕末に江戸の防備のために、大砲を鋳造した溶解炉です。
「韮山反射炉」は世界遺産をまじかで見られる機会にもなり、幕末の歴史探求といった社会科的要素や炉の仕組みの理解といった理科的要素もあり、子供と一緒に訪れたい場所です。
また、今回(2023年)は高齢の親も伴って訪問しましたが、とても快適でしたので、3世代旅行としてご紹介したいと思います。
施設がバリアフリー
韮山反射炉は駐車場が150台無料で完備しており、屋内のガイダンスセンター見学と屋外の反射炉実物見学ができます。隣接の物産館(お土産、体験プログラム)も楽しむことができます。
駐車場からガイダンスセンター、ガイダンスセンター内、ガイダンスセンターから屋外の反射炉は全てバリアフリーでした。
注意点は屋外の反射炉を見学した後です。実際に使用したであろう池などを見学できますが、その先に小さな橋があり、その橋を渡ると隣の物産館の裏に回転門で入れますが、そこから駐車場や物産館入口に戻るのには下り坂になり、高齢者にはきつかったです。池までの見学にして、正面から隣の物産館に行くか、橋を戻るルートがスムーズです。
この写真はその小さな橋の上から反射炉方面を撮ったもの。絵のような景色です。
見学がコンパクト、疲れすぎないボリューム
屋内のガイドセンターは展示物と映像鑑賞です。30分もかかりませんでした。もちろん映像鑑賞中は椅子に座って視聴できます。
そのあと屋外にでて反射炉の実物が見学できます。その日(GW)は人数が集まるとガイドの方が解説してくださりました。ガイドさんの解説場所には小さなベンチがあり、すいていれば座ることができます。ガイドの時間は長くありませんので、立って聞いていても疲れません。
反射炉のガイドを聞いたら、目の前の池などを見て2,3分散策し終了。
屋内のガイドセンターからトータルで1時間もかからないです。また、見学コースの流れもよいので、人で混みあわず快適に見学ができます。
見学施設と物産館、駐車場もまとまった場所にありますので、迷子になることもなさそうです。
物産館も楽しめる
物産館(蔵屋鳴沢)には、ほむらというレストランがあり、反射炉を眺めながら本格的な地ビールや伊豆の幸を楽しむことができましたが、残念ながら2024年1月に閉店してしまいました。しかし、クラフトビールとお茶の製造直売、お土産屋物産館「たんなん」、お茶摘み体験は継続して営業しています。お茶は無料試飲もしています。
観光だけだと物足りないお子様世代には、目の前に茶畑の山があり、季節によっては茶摘み体験もできます。また、物産館の右の坂を奥に上っていくと、展望台があり、富士山と反射炉が眺められる絶景があるそうなので、よい運動になるかもしれませんね。
江川邸共通入場券
韮山反射炉を手掛けた韮山代官江川英龍(息子英武が完成)の江川家住宅は国の重要文化財に登録されています。その江川邸と反射炉の共通入場券が販売されていることから、一緒に観光される方も多いと思います。駐車場は完備されており、段差はあるものの車イスで観光できるように配備はされているようです。
我が家は、詰め込みすぎない観光にしたため、韮山反射炉のみの観光にし、修善寺に移動したので、詳しいことはわかりません。
観覧料:500円 小中学生:50円
観覧時間:9時~17時(3月~9月)
9時~16時30分(10月~2月)
休館日:第3水曜日(8月無休)、年末年始、 臨時休館日あり
アクセス:東名沼津IC、新東名長泉沼津ICから伊豆縦貫道江間IC経由約40分